8/10/2024

今年の夏の暑さは? 最近10年のデータ比較

酷暑‼  元気なのはセミばかり?



 ポンカンの木でセミの抜け殻を見つけました(上の写真、8月7日撮影)。猛暑の中で元気なのはセミだけではないか。そう思いながらシャッターを切りました。

7月の猛暑日は17日 月の半分超える


 大分市では最高気温が35℃以上の「猛暑日」が続いています。

 左の表は気象庁のホームページにある「各種データ・資料」から拝借したものです。

 それによると、大分地方の最高気温は7月3日に35.8℃を記録して「猛暑日」となりました。

 それから一日あけて5日から9日まで5日間連続の「猛暑日」となりました。

 さらに実質的に「梅雨明け」したと思える17日以降では、18日から22日まで5日連続で「猛暑日」を記録するなど、31日までの15日間のうち11日で35℃以上の最高気温を記録しました。

 結局、7月の猛暑日は計17日に達しました。

最低気温 4日連続28℃超え 8月

 


 8月に入っても猛暑が続きます。最高気温が35℃を下回ったのは6日の34.5℃だけで、あとは35℃を超えています。

 暑さは夜になっても収まらず、最低気温が3日から6日まで4日連続で28℃超と寝苦しい夜が続いています。

 とはいっても最高気温が39℃や40℃になったというわけでもなく、せいぜい37℃台ですから全国的なニュースになるわけでもありません。このくらいの暑さはどこでもあることと一蹴されてしまいそうです。


 
ただ、大分市の今年の夏はいままでの夏と比べてどのくらい暑いか、大分市民の一人としては気になります。そこで、とりあえず最近10年ほどのデータを収集して比べてみることにしました。すると、今年は「酷暑の夏」として特筆するに値する年であることが分かりました。

※上の写真は7月16日撮影。この頃からセミの合唱が大きくなりました。

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 まずは2023(令和5)年のデータを見てみましょう。


 
7月と8月で「猛暑日」が1日ずつしかありません。7月29日の35.1℃と8月21日の35.5℃です。猛暑日は2日しかないし、最低気温が28℃台に高止まりしたという日もないようです。去年の夏は今年と比べればわずかながら「涼しい夏」だったということになります。

 では、その前の年の2022(令和4)年ばどうだったのでしょう。

 

 2022年は23年に比べれば「少し暑い夏」と言えそうです。7月は猛暑日がないようですが、8月は8日から11日まで4日連続で猛暑日となり、14日も
猛暑日となりました。この年の夏は猛暑日は計5日でした。

 順番に見ていきます。次は2021(令和3)年です。


 7,8月の猛暑日は1日だけのようです。8月25日の35.7℃です。むしろ8月に最高気温が24~25℃台にとどまった日があるのが目に付きます。8月12日の最高気温は24.1℃と夏日(25℃以上)にもなっていません。

 猛暑日は1日でしたが、気温の変動が激しく、この年はこの年で過ごしにくい、厳しい夏だったとも思われます。

 ちなみに最低気温が25℃以上の熱帯夜は例年の7、8月に比べると少ないように思えました。

 さて2020(令和2)年はどうでしょう。


 8月13日から18日まで6日連続で「猛暑日」を記録しています。さらに21日と25日も猛暑日になっています。猛暑日は合計8日でした。

 8月に比べると7月は全体にかなり気温が低くなっています。猛暑日はなく21日に記録した34.5℃が最高でした。夜の気温が25℃以上の熱帯夜も21日と22日の2日だけでした。

 この年の7月は雨が多かったことが気象庁のデータで分かります。太陽の日差しが雲で遮られ気温が抑えられた日が多かったと考えられます。気温は低めでしたが、すっきりしない空模様が続いたようです。


 こうして2020年まで気象庁のデータを基に振り返ってみましたが、このブログの筆者には「どの年がどんな夏だったか」まったく記憶に残っていません。「のど元過ぎれば熱さを忘れる」ということでしょうか、数字を見直してみると、一口に「夏」と言っても千差万別、変動が大きいことがよくわかりました。

 2019年以前のデータも見てみましょう。猛暑日は赤丸で囲んでいます。

 2019(平成31、令和元)年
 データを見ると、雨の多い8月でした。8月後半は最高気温が25℃を割り込んだ日もあります。
 
 2018(平成30)年

 猛暑日が7月に5日、8月に9日で計14日。暑い夏だったといえます。

2017(平成29)年
 
 猛暑日は7月が1日(11日)で、8月が3日(8日、10日、24日)で計4日ありました。
 
2016(平成28)年

 7月は猛暑日ゼロ、8月は7日(8日、9日、11日、12日、14日、15日、22日)あります。この年は7月後半から8月にかけて雨らしい雨が降っていません。「日照りの夏」だったようです。
 
2015(平成27)年
 
 猛暑日は7月が1日(25日)、8月が4日(6日、7日、8日、10日)の合計5日でした。

高温少雨は2013年と同じ傾向


 最後に「猛暑日」が16日連続(8月7日~22日)となった2013(平成25)年も見てみます。「
16日連続」は恐らく大分市での過去最長の記録だと思います。

 2013年は8月の猛暑日が19日ですが、7月は3日でした。7月と8月合わせて22日です。今年は7月が17日、8月も9日(最高気温35.4℃)までに8日が猛暑日で、既に猛暑日は「25日」になっています。

 これから急に気温が下がるということも考えにくいので、大分市の今年の猛暑日数がさらに積みあがることは間違いないでしょう。「とてつもなく暑い夏だった」と記録されることになるのではないかと思います。


 ちなみに最近10年間では2018(平成30)年も暑い夏でした。猛暑日が7月は5日、8月は9日あります。

 2013年と2018年、今年に共通する傾向として「高温少雨」を指摘できそうです。ついでに言うと猛暑日が7日あった2016年8月も「高温少雨」の傾向がみられます。

 今年は7月16日を最後に雨らしい雨が降っていません。日照りがいつまで続くのか。町を歩くと街路の草木も水がなくて悲鳴を上げているように見えます。暑さが和らぐのが理想ですが、せめて少しの雨でも降ってくれればと切に願う日々です。
 

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