5/30/2023

志手ぶらぶら路上観察記①自販機

 ひと手間かけたピザの自販機



 コインランドリーの駐車場の片隅に自動販売機が2台据えられているのを見つけました。
 1台の自販機に「毎日お店で焼き上げた手作りパン販売機」「毎日直送」と書いてあったので、試しに買ってみることにしました。それが5月28日。上と右の写真はその時に撮影しました。

 購入したのはプレミアム食パン(3枚入り)で170円。ほかに黄金メロンパン180円、くるみぱん170円、あらびきウインナー170円など7種類が販売されています。

 隣の自販機にイラストを描いていた人が、パンは「伊三郎製ぱん」で、もう一方は別府の“かみん”のピザだと教えてくれました。

 あらためて自販機を見てみると「花民」「CAMIN」と描いてあります。

 自販機の上の方に「花民の冷凍ピッツァをご自宅で」と書いてありました。

 筆者は伊三郎パンは知っていましたが、花民のピザは知りませんでした。

 ネットで検索すると、例えば「食べログ」に「新窯ピッツァ&Gallery花民(カミン)」について「オススメ400度の窯で焼く本格的な石窯ピッツァを、くつろぎのアート空間で満喫」などとあります。

 さらに見ていくと、少し詳しい話が「BE BEPPU(ビーベップ)」の「新窯ピッツァ&Gallery花民」にありました。

 「押し花工房 花民」を出発点に、そ
こに人が集まり、お茶を出したりするうちに、本格的な「食とアートの空間」を目指すようになったとか。

 開店当初はスタッフを雇い、ピザやパスタを出していたが、オーナーが一念発起し、ピザづくりを学ぶために湯布院の「櫟の丘(くぬぎのおか)」に1年間修業に行った、とのエピソードもありました。

 筆者が知らないだけで、結構有名な店のようです。上の写真は5月29日撮影。自販機の装飾もそろそろ終わる頃のようです。自販機がオープンしたら、ピザも買ってみようと思っています。

 

5/21/2023

大分まち歩き/アイデア市長の遺産④高崎山番外編 田ノ浦ビーチ

 田ノ浦ビーチ 絶滅免れた海浜 



 開園70周年を迎えた国立公園高崎山自然動物園から約1キロの田ノ浦ビーチに足を延ばしてみました(上の動画)。今回のタイトルに「アイデア市長の遺産④高崎山番外編」と付けたのは、前回のブログ「アイデア市長の遺産③高崎山Ⅲ 存廃論議」と関係しているからです。

 高崎山との関連はあとで述べるとして、ここでは「田ノ浦ビーチ」に関する筆者の“発見”について最初に書いておきます。というのも、このブログの目的は、長く住んでいる人には常識でも、新参者にはちょっとした発見に思えることを書き留めていくことだからです。

 
田ノ浦ビーチがオープンしたのが2000(平成12)年7月でした。直前の「市報おおいた」6月15日号(上)にお知らせがあります。

 大きな写真が2枚。1枚は田ノ浦ビーチの全景を写したものです。海に突き出た人工島が見えます。パームツリー(ヤシの木)があちこちに植えられ、南国ムードが漂う現在(下の写真)とは印象が異なり、いかにも出来立てという感じが出ています。


 筆者がちょっとした発見だと思ったのは、仕上げを待つ田ノ浦ビーチの無骨な外観ではなく、市報にあった一文です。「田ノ浦」は「大分市近郊に残された唯一の自然海浜」と書いてありました。逆に言えば、田ノ浦を除く大分市の自然海浜はすべてなくなってしまったということです。

 さらりと書かれている一文にちょっと驚かされたのですが、考えてみれば、大分市の海岸線が大規模に埋め立てられ、鉄と石油の一大工業地帯となったことは、このブログでも書いていました※。

 ※大分まち歩き③住居表示番外編⓷都町Ⅱの「鉄と石油と夜の街」(2023年3月23日公開)をご参照ください。

 「鉄と石油と夜の街」で使った写真「大分県の新工業地帯」に「田ノ浦ビーチ」を加えてみました(下)。


 飛び地になっている田ノ浦は埋め立てを免れました。海岸の埋め立ては大分市に限ったことではありません。全国各地で工場誘致や港湾整備、その他さまざまな目的で海辺がコンクリートなどで固められていきました。

 失われた海浜に代わるものとして人工的なビーチが造られる。これも大分市に限ったことではありません。

 経済成長を最優先する時代には海を埋め立てるメリットは大きなものでした。成長を遂げ、余暇を楽しめる時代になると埋め立てのデメリット、海浜を失ったことの大きさといったものを感じるようになります。

 遠い将来を見据えて物事のメリット、デメリットを勘案しながらいろんなことができれば理想でしょうが、神ならぬ身の人間ではそうもいきません。高崎山自然動物園もそうでした。

 野生のサルの餌付けに成功し、サルを身近に見ながらエサもやれる珍しさが人気を呼び、多くの観光客を集めました。やがて入園者が減少に転じる一方、サルは急増し、農作物被害や森林の食害が問題となってきます。

 前回の「高崎山Ⅲ 存廃論議」では、高崎山の廃園も一時検討されたという話を紹介しました。

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5/14/2023

大分まち歩き/アイデア市長の遺産③高崎山Ⅲ 存廃論議

「廃園」を口にした市長

高崎山 22年前の岐路



 開園70周年を迎えた国立公園高崎山自然動物園について少し調べていくうちに、高崎山の「廃園」が一時検討されていたことを知りました。

 左は2017(平成29)年5月16日付の大分合同新聞夕刊の連載企画「岐路に立つ高崎山(上)」です。

 この中に2001(平成13)年、当時の木下敬之助・大分市長が「いつまで続けるか決まっておらず、廃園も視野に入れている」と発言したと書かれています。

 続けて記事には「周辺の農作物被害の増大や赤字体質を背景に、園職員に(市長の)廃園の意向が伝えられたという」とあります。

 木下市長はその後、廃園の意向を撤回したと記事は伝えます。
 
 振り返れば今から20年余り前に高崎山自然動物園は開園以来最大の岐路に立っていたことになります。この時、廃園を決断、実行していれば今頃はどうなっていたでしょうか。

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5/07/2023

志手ポンカン 白い花の咲く頃


蜜柑の花咲く頃 蜂の引っ越し

 

 志手の住宅地の背後は丘になっています。少し急な坂道を上ると、墓地があり、その横に志手ポンカンが植わっています。春になり、花が咲き始めると、いろんな虫が姿を見せます。

 写真に収めた虫たちを1枚のパネルにまとめてみました(下の写真)。

 ミツバチやクマバチはいつもいる常連組で、パネルの左下のハナムグリもよく見ます。ヒョウモンチョウやアゲハチョウも見かけることが多い方です。アサギマダラは今年は一度しか見かけませんでした。


 パネルの写真の中で白い文字で①と数字を入れたのは、墓地のそばにあるポンカンの木です。墓地のところからは大分の市街地が一望できます。

 この時期になれば毎年見られる、どこにでもいる虫ばかりですが、今年はちょっと珍しいものをみました。それが一番上の写真です。

 ポンカンの木の根元にハチが集まっているのを偶然見つけました。分蜂(ぶんぽう)、つまりミツバチの引っ越しの途中だったようです。

 一つの巣に新しい女王バチが生まれると、その巣にいた女王バチは巣から出ていき、新しい巣を作る。新しい巣が見つかるまで一時的に建物や木々に群がり休息する。インターネットで検索すると、こうやってミツバチが増えていくなどと解説されています。

 ミツバチの群れを撮影したのが4月18日。翌日行ってみると、群れは姿を消していました。


5/05/2023

大分まち歩き/アイデア市長の遺産➁高崎山Ⅱ 猿口抑制

サルの災難 高崎山70年➁ 

減量 避妊 苦心の猿口抑制策

 
 


 「動物園の『内』と『外』 栗食うサル」というタイトルの2分足らずの動画を作ってみました(上)。この動画は、冒
頭に国立公園高崎山自然動物園のホームページにある映像を少し拝借し、それに監視カメラに映ったサルの映像をくっつけただけの簡単なものです。


 監視カメラの映像は、画面に表示された通りの2019(平成31)年9月12日午後4時半過ぎに撮影されました。場所は高崎山の麓。大分市上八幡の柞原八幡宮近くで、栗などが植えられた農地です。

 筆者はここでたまに農作業の手伝いをしますが、夏の終わり頃から冬にかけて時折サルが姿を見せます。ちなみに左の写真は昨年11月撮影のものです。

 4年前に話を戻すと、8月18日に栗が食われているのを発見、8月25日、9月4日と被害が続きました。業を煮やして監視カメラを仕掛けたのが9月9日。サルの群れはその3日後に現れました。

 このサルたちは一体どこの誰なのでしょう。

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メタセコイアとラクウショウ③天神島児童公園

 カギは全国公園緑地会議? 駄原総合運動公園の落羽松   「駄原総合運動公園以外にもラクウショウ(落羽松)が植えられている公園がありますか?」。思いついて大分市役所の公園緑地課に電話したのは9月24日午後5時過ぎでした。  翌日の午前中に公園緑地課から電話をもらいました。「松原緑...