どこか残る「村」の風情
国土地理院の地図に「志手」などの場所を書き込んでみました。志手から大分駅は直線距離で2キロもありません。歩いて行けなくもない距離です。
大分駅近くには市内で唯一のデパート「トキハ」があります。地図に書き込みませんでしたが、府内城址の横には大分市役所があります。志手は大分都心部に近いところにあります。
次の写真は別の場所から撮影したもの。これはドローンではありません。志手の住宅地の背後は丘になっており、少し上ると視界が開けます。写真下の樹木は温州ミカン。志手はかつては「ミカンの産地」として知られていました。
県都・大分市の人口増加とともに住宅需要が高まり、市内各地でニュータウンの造成が進みました。志手の背後にある丘陵地もその一つでした。ミカン園は次々に住宅地へと姿を変え、「スカイタウン高崎」「サンシャインにじが丘」「パークシティ青葉台」「スカイタウン高尾台」「パークシティ季の坂」とオシャレな名前で売り出されました。
ちなみに高崎と高尾台、青葉台と季の坂はそれぞれ不動産開発業者(デベロッパー)が同じだったようです。現在はスカイタウン、サンシャイン、パークシティといった“冠”を付けて呼ぶことはほとんどありません。
田んぼも宅地に
志手地区内も集落の中にあった水田が宅地になり、コメとミカンを作る農家が主だった集落はどこにでもあるような住宅地に変わりました。
しかし、「昔」のものがすべて消えてしまったわけではありません。町内を歩くと、昔の「名残り」といったものを発見できます。
散歩中に見かけたものを手掛かりに、志手の「今」と「昔」の物語を綴る。きわめて狭い地域の、いわばどうでもいいような話(トリビア)を題材にした報告。これから書いていこうと思っているのは、そんなブログです。
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