御神木の伐採 志手天神社
3日の写真にはあったものが、25日の写真ではなくなっています。
それは鳥居の上に見える樹です。この樹は5月10日に地元の住民グループ「志豊会」によって伐採されました。
伐採された樹は地元では「御神木」とされていました。モチノキで樹齢は300年と聞きました。ただ、随分と弱ってきていたようです。
上の写真のように根元のところは空洞になっています。このブログ「大分『志手』散歩」の筆者が初めてこの「御神木」を見た頃も既にこうした空洞ができていました。
しかし、神社の境内にある「御神木」を伐ると言ってもすぐにというわけにはいきません。
大きな木ですからのこぎりで伐っていくのは無理です。チェーンソーは必須です。安全のために少しずつ伐っていきますので高所作業車が要ります。伐った部分を持ち上げて運ぶためのクレーンも必要でしょう。作業前にいろんな準備があります。
さらに肝心なことは「御神木」の伐採にあたっては神社本庁の許可を得ないといけないようです。
5月10日はつつがなく作業が進み、志手天神社の「御神木」は3時間ほどで伐採されてしまいました。
ところで、モチノキをインターネットで検索すると、ウィキペディアに「御神木として熊野系の神社の中にはナギの代用木として植えている場合がある」と書いてありました。
誰がいつ、どんな目的でここにモチノキを植えたのか。資料は何も残っていないようです。
伐採の記録はこのブログの筆者が残すことになったのですが、このデータも散逸してしまえばどうなるのでしょう。モチノキの「御神木」があったことも何もかも全てなかったことになるのでしょうか。
世の中の多くのことは、こうして時の流れの中に埋もれていくことになるのでしょう。そんなことをあらためて思いました。
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