大使館関係者が桜ケ丘聖地(旧陸軍墓地)に眠る2人のドイツ人の墓に花を手向ける様子は、地元テレビ各局のニュースになりました。
桜ケ丘聖地では11月にもう一つ行事がありました。志手町内の防災訓練です。11月9日でした。このブログの筆者も途中まで参加しました。
当日は町内各所に「志手防災会」の名前入りのベストを着た避難誘導員が立ちました。訓練に参加する町民を会場の桜ケ丘聖地(旧陸軍墓地)を案内するためです。
消火訓練のために家庭用消火器が用意され、炊き出しでは志手集会所に保管されている飲料水(ミネラルウォーター)やアルファ米などが会場に運び込まれました。
巨大地震の予兆? 8月に臨時情報
訓練は地震が起きて津波が発生したとの想定で実施されました。
この地震を受けて出されたのが、上の資料の「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」でした。
この情報が出されたら何をすればいいのか。内閣府の防災情報のページを見ると、日頃からの地震に対する備えを再確認することに加え、いつでも避難できるように準備をしておくこととあります。
幸い大地震は起こらず、1週間ほどで警戒態勢も解かれたようです。
この臨時情報発表には戸惑いや混乱もありました。観光地では客足が遠のき、ホテルではキャンセルが相次ぐなど影響もあったようです。
避難所にみんなが行くとどうなる?
ところで避難しろと言われてもどこに避難すればよいのでしょう。
大分市が発行した「わが家の防災マニュアル」(平成30年版)という冊子があります。
志手地区は「西の台校区」で、西の台校区の避難所には「西の台小学校」「大分西中学校」「大分西高等学校」があります。
志手地区から見ると大分西中学はちょっと遠くなります。避難しやすいのは西の台小と大分西高なりますが、住民がみんな避難所に行ったらどうなるのでしょうか?
左のグラフがそれで現在もあまり変わりません。ちなみに大分市の「町丁別年齢別人口・世帯数」を見ると、2024(令和6)年11月末現在で、志手の世帯数は774、人口は1774人となっています。
二つの避難所に住民全員が入り切れるのでしょうか。西の台小や大分西高には志手だけでなく、ほかの周辺地域の住民も避難してくるでしょうから、避難所は大混雑となるでしょう。
熊本地震では4月17日、つまり2回目の最大震度7の大きな地震が起きた直後に避難者数が18万人超とピークを記録しています。
熊本地震のケースは特殊なのかもしれませんが、万が一の時に避難者をどこにどう収容するのか、誰がその❝交通整理❞をするのでしょう。
万が一の時、防災会は何をするのか?
今回の訓練にもあった「炊き出し」は行われるかもしれません。町内の防災会は災害に備えて食料などの備蓄を行っています。
いざという時にそれを使えば炊き出しはできそうです。
ほかにどんなことをするのでしょう。災害が起きた時の地域の見回りでしょうか?いろいろ考えていると、以前にあった防災訓練の時にもらった資料があることを思い出しました。
「第6回志手町内防災訓練 防災情報資料」。志手町内防災会が令和元(2019)年9月作成とあります。
表紙をめくると目次があり、大きな字で「いざという時隣近所で支え合いましょう」と書いてあります。
そうそう。万が一の時に不可欠なのは「隣近所の支え合い」で、その支え合いのかなめになるのが町内の防災会だ、と思い至りました。
防災会の存在意義は分かったのですが、具体的に何をするのかはもう一つはっきりしません。
防災会から住民へもっと情報発信があってもいいなと思います。
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