桜ケ丘聖地 墓の隣りに高い壁
志手天神社の裏側で宅地造成が行われていることは、このブログ「大分『志手』散歩」の「志手ぶらぶら路上観察記➁志手天神社」(2023年10月14日公開)で一度紹介しました。
志手はミカンの産地として名が知られていたのですが、大分市中心部に近いこともあり、「ミカン畑」は次第に「宅地」に姿を変えていきました。今もポツンポツンと残された畑地が少しずつ宅地に変わっています。
ミカン作りの後継者がいないことも畑がなくなる一因です。
冒頭の写真は5月26日に撮影しました。この日、志手の住民グループ「志豊会」による桜ケ丘聖地(旧陸軍墓地)の草刈り作業が行われました。毎年この時期に実施されます。
以前にもこのブログで書きましたが、桜ケ丘聖地(旧陸軍墓地)とその周辺はここ数年で大きく変わりました。
たまに定点観測のようにして写真を撮っていると、その変容がよく分かります。
ただ、それにしてもな、と思うことがあります。人口が減る中で新築住宅が増えてもどうなのかなと素朴な疑問が湧いてきます。大分県内では一極集中を続けてきた大分市にも陰りが見えます。
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大分市の統計を基に最近10年ほどの大分市の人口推移をグラフにしてみました。それが下の折れ線グラフです。
大分市の人口は2013(平成25)年4月末現在で47万7,693人でした。これが2014(平成26)年4月末には47万8,179人に増え、2017(平成29)年に47万8,962人とピークを迎えました。
2014年から2019(平成31)年までは47万8,000人台を維持しましたが、2020(令和2)年4月末時点で47万7,858人と47万8,000人台を割り込みました。
最初は微減でしたが、徐々に減少幅が大きくなっているようにみえます。2024(令和6)年4月末時点の人口は47万3,556人とピークの7年前に比べ5,000人余り減っています。
人口が減る中で新しい住宅がどんどんできても売れるのだろうか。人口が減る中で新しい住宅が増えれば、新築住宅に人が移った分、古い住宅の空き家が増えるのではないか。素朴な疑問が湧いてきます。
人口が減っても世帯数が増えれば、つまり一人暮らしなどが増えれば、住宅需要は増すとも考えられます。しかし、それも限界があるでしょう。
このブログ「大分『志手』散歩」の筆者は住宅政策の専門家でもないので、詳しいことは分かりません。ただ、新築住宅の建設現場などの近くを通るたびに「(新築はいいけれど、その分)空き家が(よそで)増えたらどうなるのだろう」などと、つい余計なことを考えてしまいます。
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