志手ポンカン 出荷最盛期
志手のポンカンはだいたい12月から翌年1月にかけて収穫され、倉庫などで1カ月ほど貯蔵されます。そして、果皮が少し柔らかくなり、甘さも増した頃に出荷が始まります。
上の写真は箱詰めされた志手ポンカン(大きさは2L)ですが、近所のスーパーではこの箱入りはほとんど見かけません。
代わりに1軒のスーパーではポリ袋に5個入った志手ポンカンが1袋598円(消費税込み646円)で売られていました。
消費税込みで計算すると1個約130円になります。ミカン類の値段としては大分では高い方だと思います。
と言っても、猛暑やカメムシ被害などで昨年はミカン類が不作だったとかで、ミカンの値段は全般に高くなっており、志手ポンカンが飛び抜けて高いともいえないようです。
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コメの価格は随分上がりました。野菜のキャベツ、白菜などは❝高嶺の花❞です。
かつてはスーパーの安売りの切り札的存在だった卵は気軽に買える食品ではなくなりました。
新聞を読んでいたら左の記事が目にとまりました。日本農業新聞の2025(令和7)年2月8日付朝刊です。
「食品支出5年連続減」「24年実質」「値上がりで購入減」と見出しにあります。
調査によると、2人以上世帯の2024(令和6)年の月平均の消費支出30万243円で名目2.1%プラス、実質マイナス1.1%だったとあります。
モノやサービスの値段は上がって家計から出ていくお金は増えたが、実際に買っているものは前年より減っているということでしょうか。
各費目の中でも減少が目立つのが「食品」で、物価上昇の影響を除いた「実質」では5年連続の減少だそうです。
細る「食」の中身が日本農業新聞の記事にあります。実質の支出で増えているものは米、麺類、乳製品に外食。パンは前年と同じで、ほかは生鮮果実を筆頭に生鮮野菜、肉、魚介類、卵、菓子、酒類と軒並み減です。
農業新聞の記事は、家計の支出を抑えるため、値段が上昇した野菜や果実の代わりに、主食を増やしているとみられる、と分析していました。
おかずや食後のデザートを減らして、ご飯で腹を満たしているということでしょうか。その米も大幅に値上がりしていますから大変です。
志手ポンカンの話から食品の値上がりの話になり、最後は物価高への恨み節のようになってしまいました。
値段が上がることは悪いことではありませんが、それが買い控えにつながっては作り手にも買い手にも良い話とはいえません。困ったことです。
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ついでですが、消費支出に占める食費の割合を示す「エンゲル係数」が28.3%と1981(昭和56)年以来43年ぶりの高水準になった、とも記事にありました。
食費を削っているのに支出全体に占める割合が高くなっているということは食費以上に倹約しているものがあるということでしょう。
前掲した総務省の消費支出の表を見ると「光熱・水道」が実質で前年比マイナス6.8%、「交通・通信」がマイナス4.1%、「教養娯楽」がマイナス3.6%となっています。
一方、増えたのは「教育」で実質が前年比で12.4%増となっています。「教育」で増加したのは「授業料等 補習教育など」と書いてあります。
家計で削れるところは削って学費に充てている。そんな子育て世帯が多いということでしょうか。厳しい現実です。
白い箱がおしゃれな志手ポンカンはどこで買えるのでしょうか?
返信削除志手の出荷場に行けば購入できますか?以前購入していた生産者も高齢のために作るのをやめてしまいました。志手のポンカンは、甘みが引きしまっているので、他の地区のポンカンと比べものにならない美味しさです。(悠佳)